【言葉】「無いです」は正しい日本語ではありません。

にこやかにお辞儀する人 CAの仕事

早速ですが、「無いです」という表現は本来日本語にはありません。
「ありません」というのが正しい表現です。

最近では「無いです」という表現も普及してきていますので、もはや使用しても問題ない状況ですが、正しい言葉遣いをした方が感じ良く聴こえる可能性は高まると思います。
日常生活から、「無いです」「ありません」に変換するアップグレードを試みてはいかがでしょうか。

そもそも「無いです」は、何故誤用なのでしょうか。
まず、「……です」は「……だ」の丁寧な言い方です。「これはお茶です」「これはお茶だ」と言い換えることを思い浮かべると、これは自然に理解出来ると思います。
では、「無いだ」という表現はありますか?? 少なくとも今はまだ存在しませんよね。
「無いです」というのは、「無いだ」と言っているようなものなのです。

「危ないです」といった表現も本来は誤りです。「危ないだ」と言っているようなものですから。
ただ現状としてはJRのアナウンスでも「危ないですから、黄色の線の内側に……」と使用されているくらい普及しています。
これを正しく言うのであれば、「危ないことです」「危のうございます」「危険です」といった表現が使用出来ます。ポイントは、「です」を「だ」に置き換えられるかということです。

「私は成長したいです」「毛布はご用意してないです」「ありがたいです」「とんでもないです」
と言うのと、「私は成長したいと思います」「毛布はご用意しておりません」「ありがたいことです」「とんでものうございます」と言うのでは、後者の方が感じ良く聴こえませんか? 日本語として、意味がスムーズに入ってくると思います。

尚、「とんでもない」について補足すると「とんでもある」という言葉が存在しないことから分かるように、「とんでもない」で一つの言葉です。よって、「とんでもありません」という表現はありません。

特に、言葉に気を遣っている方やご年配の方ですと、「普及し始めた誤用」に対しても違和感を持たれる場合が多くあります。

公の場で、就職活動で、接客で……「ないです」「たいです」を使わないよう心掛けるだけで、簡単に言葉遣いをアップグレードすることが出来ます。

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