【大阪】近所じゃなくても通いたい深江の中国料理「隆」

中華料理「りゅう」の外観 国内旅

この記事は2020年8月時点の情報に基づき作成しています。

深江橋駅から歩いて10分ほど。
静かな住宅地の一角にひっそりと構える名店「中国料理 隆」(Ryu)にやって来ました。
こちらのシェフは、リーガロイヤルホテルで料理長を務める等華やかな経歴をお持ち。しっとりとした空気の流れるダイニングで、今日はお昼食をいただきます!

中華料理「りゅう」の店内
都会的なテンションと裏通り的趣が溶け合った内装。自然光と電燈の灯りで食事のムードを盛り上げます。
前菜。蒸し鶏やきゅうり、木耳など

まずは前菜。くらげ、ピクルス、蒸し鶏のネギソース。くらげは近くで見つめると琥珀のような光を内包しています。生姜の効いたふっくらとした鶏肉が夏の体を叱りつけてくれます。

えび

海老のレモンソース。このお料理ではレモンがお酢の役割を果たしているようです。これは初めての感覚。レモンには酢ほどのストレスが無いため、日差しにくたびれたボディに心地良く染み渡ります。
海老の身だけでなく、海老の皮まで甘い。はげしき夏の予感といった味覚です。

小籠包。白っぽいものと、緑のもの。

点心は海老蒸し餃子と、ほうれん草の蒸し餃子。
こちらのお料理も寄って見ると皮が宝石のような輝きをたたえています。ほうれん草の餃子は、中の餡にたっぷりとセロリが入っていました。

スープ

お醤油味のフカヒレスープ。ベースとなるスープが素晴らしいことはもちろんですが、まるで音楽に的確に配されたオブリガートのように胡椒やごま油といったアクセントが置かれています。竜宮城へ行ったらこんなお料理が出てくるのかな? と感じました。

揚げ春巻き

春捲。これまた優しく慈愛に満ちた味。食感にエッジがある分味わいは優しく、というシェフのバランス感覚があるような気がしました。

おかゆ

中華がゆ。お葱や生姜を加えながらいただきます。

そして、このコースを締めくくるのはデザートです。

マンゴープリン
杏仁豆腐

マンゴープリンは、マンゴーをピューレにして固めた感じと申しましょうか、お砂糖らしくない本物の果実のような甘み。そして、マンゴープリンと呼んでしまうのが憚られるほど、絶妙な舌触りです。
杏仁豆腐は、美しい生成りの白色をしていました。上に添えられているのは若い桃の実です。

こんなに素晴らしいコースをお昼食メニューで気軽にいただけるなんて……近所に住んでいなくとも通いたい。スタッフの応対やお料理を出す際の一言の添え方なども、食事の味わいを引き立てます。私ももっと勉強しなきゃ、と思わせられる素晴らしいサービスでした。

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