【大阪】なんばのイタリア「サンタ・アンジェロ」

シチリアの伝統的なお菓子。 国内旅

この記事は2020年8月時点の情報に基づき作成しています。

なんば駅直結の商業施設、なんばCITYの一角にあるピッツェリア「サンタ・アンジェロ」に来ています。大阪でイタリアンと言えば、ここ。
店員の気配りが隅々まで行き届いており、程よい緊張感があり、いつも居心地がいいなと感じます。
お子様連れの方でも安心して訪れることができそうです。

本日も、メニューを開きこれから自分が体験することになる旅を計画するような気持ちでお料理を選びました。

オードブル。とうもろこし、茄子、魚料理、ハムなどの盛り合わせ。
カツオカルパッチョの柑橘ソース、イカと茴香のバジルソース、水茄子、玉蜀黍、しし唐のフリット、パルマ産ハムetc.

さあ、オードブルがやって来ました。歯応えがキマってるイカ。夏をお楽しみあれ! という心意気がびしびしと感じられる味付けが施された夏野菜。
本格的なイタリアンを誇りながらも、こうして日本の食材を自然に織り交ぜ提供する作り手の姿勢に、ふと心を打たれます。ただイタリアンを模倣しているのではなく、確かな技術とセンスがあるからこそ打ち出せるオードブルだと感じます。

pizza

続いて、ピッツェリアの本領が遺憾無く発揮されたピッツァです。「サンタ・アンジェロ」には美しく使い込まれた窯があり、常駐しているピッツァイオーロの手で次から次へと芸術品のようなピッツァが焼き上げられるのです。
窯に残るピッツァの生地や食材の香りが次のピッツァへ移り、さらに次のピッツァへ……という風に味わいを増していくのだそうです。

そんなお話を聞いた後にいただくピッツァは、香りを感じた瞬間に記憶の小箱が開くような、本当に奥行きのある味がしました。

魚介のスパゲッティ、ペスカトーレ。

メインにもう一品、私の大好きなペスカトーレをいただきました。
見て下さい、この太い麺! リングイネが使ってあるのです。隅々までペスカトーレソースや魚介の旨みがしっかりと行き渡っています。

この頃には、心はもうすっかり地中海を旅していました。

ふんわりとしたティラミスがお皿に盛り付けられた様子。
ティラミスは「私を元気づけて」の意。
シチリアの伝統的なお菓子。
カッサータはシチリアのお菓子だそう。

シチリア地方の郷土料理カッサータを、私はここで初めて食べました。カッサータにも地方によって色々なバリエーションがあるようなのですが、こちらで提供されるカッサータは、練ったチーズなどから作ったアイスクリームのようなベースの中にナッツや砕いたチョコレートが入った物。
このカッサータは、驚くべきデザートでした。ふんわりとしていながらも、さっくりとしており、尚且つしっとりとした食感があります(混乱)。ふくよかなコクがありながらも、決して重くならない後味。
ブラッドオレンジのソースを掛けて供されるのですが、このソースが本当にいい働きをしていらっしゃいます。私の中に眠っていたある種の郷愁を呼び覚まされる一皿でした。
(※カッサータの無い日もあるようです。最新のメニューをお確かめ下さい。)

ティラミスは、ほんのりとした甘さで、空気が十分に含ませてあるようで大変エアリーな食感を楽しむことができます。

今回は割愛しましたが、メイン料理として豊富なお肉料理も提供されています。イタリアの調度やたくさんの文字や地図に彩られた内装、行き届いた接客、そして類稀なお料理。その全てを通して、まるで素晴らしい旅から帰ってきたような、食後にはそんな気持ちになれるお店です。

食前酒を注ぐサービスマン

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