この記事は2020年8月時点の情報に基づき作成しています。
なんば駅に程近い「サロン・ド・テ アルション法善寺本店」。
いつもはお昼に訪れることが多いのですが、今回は初めて夜の訪問になりました。
「今日は夜ションだね」
友人と笑いながら階段を上り、2階へたどり着くと、その瞬間フランスのアンティークショップを思わせる古びた絨毯の匂いに包まれました。
「また、戻ってきた。この時間の止まった部屋に」
いつものように繊細なファブリックの模様やランプの灯りがきらきらとし、パリやリヨンを思わせるミュゼットの音楽に胸が高鳴ります。
このサロンでは、お皿に華麗に盛り付けられた「皿盛りデセール」が有名です。季節ごとにメニューが移ろうため、今しかない味わいに出会うことができるのです。
さて、今回はいつもと趣向を変え、オーセンティックなティースタンドを注文致しました。膨大なティーリストの中から、お茶は「アルションブルー」を選びます。紅茶の香りの下からフルーツの甘みが滑り込んでくる素晴らしいお茶です。
2人分が1つのスタンドにセットされています。
まずは、焼き立てのキッシュ。
そして、マカロン。フワッとした後にジリっとくる食感に、マカロンの真髄が簡潔に美しく体現されています。ショコラのマカロンは、濃厚で上品。バニラのマカロンは、中にナッツペーストが練り込まれているような味です。
カステラには塩キャラメルの味が施されています。このカステラをいただく頃には、すっかりおしゃべりが弾んでいました。
最上段の2種類のケーキは、1階のブティックのショウケースにある物から選ぶことができます。モンブランは下にホイップクリームが仕組まれており、シックな味わい。ショートケーキもまた十分な脂肪のあるクリームでコーティングされており素晴らしい出来栄えです。もし私が宇宙人に苺のショートケーキを紹介する機会があったならば、アルションのこのケーキを差し出すでしょう!
季節ごとに変わる皿盛りデセールを、下に一部ご紹介します。ディッシュアップが可愛いだけでなく、皿盛りならではの温度や香りを存分に活かした仕立てになっています。
さて、今回は閉店間際の「夜ション」だったにも関わらず、素晴らしい鮮度で提供されるスウィーツの数々……。それもそのはず、スウィーツは近くの「アトリエ・アルション」から直に運ばれているのです。
時間が止まったかのような落ち着いたティールームで、フレッシュなデセールを味わう、贅沢な一時を過ごしに是非足をお運び下さい。
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